
さとる
「お忙しいところ申し訳ありませんが」って英語で何というの?

みーこ
日本だとよく使う表現ですよね!
実際に使う表現をニュアンス含めて紹介します。
Sorry to bother you
「お忙しいところ申し訳ありませんが」の代表的な訳は:
Sorry to bother you but XXX
Sorry to disturb you but XXX

しかし、これは日本語と同じニュアンスで英語では使いません!
これはどちらかというと口頭・チャットで使うことが多い言葉です。
なぜなら、これは「今邪魔してごめん」というニュアンスがあり、今この瞬間の話をしているからです。
メールはいつ読まれるかわからないので、その瞬間の忙しさがわからないですよね。
なんなら、メールは自分の都合のいいときに読むため、邪魔していないとも言えます。
よって、すぐ返事が来るような口頭・チャットで使うことが多いです。(すぐ返事が来ないような場合に使ったとしても失礼にはなりませんのでご安心を)
例を紹介
例1:
英語:Sorry to bother you, but do you have a minute?
訳:お忙しいところ申し訳ありませんが、今お時間ありますか。
ニュアンス:ちょっと今時間ある?という軽い感じ
例2:
英語:I’m sorry to disturb you, but could you finish this draft by tomorrow.
訳:お忙しいところ申し訳ありませんが、明日までに下書きを書き終えていただけないでしょうか。
ニュアンス:could youを使うことにより丁寧な依頼文になっていて、申し訳なさが他の例文より出ている。
例3:
英語:Sorry for disturbing during your lunch time, but may I call you now?
訳:昼休み中申し訳ありませんが、今電話してもいいですか。
ニュアンス:忙しいわけではないが、昼休みという勤務時間外に「邪魔している」ため、同じフレーズが使える。
I know you’re busy, but XXX

さとる
メール文で「お忙しいところ申し訳ありませんが」を使いたい場合はどうするの?

直訳ではないけれど、メールでも口頭でも使えるのは:
I know you’re busy, but XXX
I know you’re busy, but XXX
直訳すると、「あなたが忙しいのはわかっていますが、XXXをお願いします」となります。
あなたがたとえ忙しかったとしても、この依頼はどうしても必要なんです、というニュアンスがあります。
本当に忙しくてなかなか返事が返ってこない相手に対して、どうしても依頼しないといけなくてしかも早めに欲しいときに私は使います。
本当に依頼したいことがあってスケジュール的に切羽詰まっているときに使うのが効果的です。
例を紹介
例1:
英語:I know you’re busy, but please send the document by today.
訳:お忙しいことはわかっていますが、書類を今日中に送ってください。
ニュアンス:Pleaseはあるものの、命令っぽく聞こえる。カジュアルな間柄にのみ使う。
例2:
英語:I know you’re busy, but your reply by tomorrow would be appreciated.
訳:お忙しいことはわかっていますが、明日までに返事いただけるとありがたいです。
ニュアンス:お客さんなど、気を遣った方がいい相手に使う。フォーマル。
Thank you for XXX despite your busy schedule

さとる
他にも言い方あるの?

みーこ
他にはこのような言い方があるよ:
Thank you for XXX despite your busy schedule
これは日本語に訳すると「忙しいにも関わらずXXXしてくれてありがとう」になります。
感謝されて嬉しくない方はいませんよね!
よって、誰に対しても使える言葉かと思います。
個人的には謝られるより、感謝された方が気分良いのでこっちを使いたい派です。
例を紹介
例1:
英語:Thank you for taking time despite your busy schedule
訳:お忙しい中時間を作っていただきありがとうございます。
例2:
英語:Thank you for preparing the presentation despite your busy schedule
訳:お忙しいにも関わらずプレゼンを用意してくださりありがとうございます。
そもそも使わない
以上で「お忙しい中申し訳ありませんが」の訳をいくつか紹介しました。
一方、こんなに紹介しておいて何ですが、実は英語ではあまりこの表現を使いません。
理由は、私が思うに2つあります。
使わない理由①:依頼することは謝ることじゃない
相手が忙しい中で依頼することは謝るべきことなのでしょうか。
こちらはただ仕事で必要なことを依頼しているのですから、悪いことはしていません。
よって謝る必要はないと思います。
もし何か間違いをした結果の再依頼だったり、無理なスケジュールで依頼をしているのであれば謝る理由はあります。
しかし、謝る対象は依頼することに対してではありませんよね。
よって、英語では「お忙しい中申し訳ありませんが」はあまり使わない表現と言えるでしょう。
使わない理由②:相手は本当に忙しいかわからない
そもそも相手は本当に忙しいのでしょうか。
「忙しいだろう」と仮定して気を遣うのが日本です。
しかし外国の相手からしたら「なんで忙しいとわかるのだろう」「別に忙しくないけど」と疑問に思うことでしょう。
よって、相手の状況をそもそもそんなに知らないのであれば、この表現は使わないようにしましょう。
ただし、Sorry to bother youは、親しくなくても物理的に見えれば取り込み中かどうかわかるので結構使います。
では他に依頼するときに気遣う方法は?

さとる
じゃぁ英語で何かを依頼するときにどのように気遣いをすると自然なの?

みーこ
謝罪をするのではなく、感謝をしよう!
そしてサポートする姿勢を見せよう!
Thank youというひと言を書けば気遣いたっぷりです!
メールの最後に「Thank you」や「Thank you in advance」と書く方はたくさんいます。
他にも、「Feel free to contact me for any questions」(何か質問あったら気軽に聞いてね)と書けば、依頼する立場ではあるもののサポートする姿勢が感じられますよね。
このような言葉を使って、感謝の気持ちとサポートする姿勢をアピールすれば嫌な気持ちになる人はいないでしょう。
まとめ
「お忙しいところ申し訳ありませんが」という日本語でよく使う表現を英語で表現してみました:
- Sorry to bother you, but XXX
- Sorry to disturb you, but XXX
- I know you are busy, but XXX
- Thank you for XXX, despite your busy schedule
一方、「お忙しいところ申し訳ありませんが」は日本では気を遣うための言い回しですが、あまり英語では使いません。
あなたは謝罪しないといけないことをしているのでしょうか。
そして相手は本当に忙しいのでしょうか。
どうしても気遣いをしたいのであれば、謝罪ではなく感謝の言葉を述べましょう。

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